さいたま市の川合運輸株式会社です

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クラシックは古くない

埼玉会館での井上道義指揮、N響のコンサート。
フランス出身のオリヴィエ・シャルリエのヴァイオリンで、ベートーヴェンの協奏曲、と田園です。
私は一番好きなヴァイオリン協奏曲はと聞かれれば、ベートーヴェンかブラームスとなります。
部分的にテンポをかなり強調してゆっくりです。ここまでゆっくりは聴いたことがありません。割りとコンパクトにサラッとした場合が多いので、今回はじっくり聞けました。特に2楽章のこのテンポは、3楽章の舞踏調をより浮き出させています。
(演奏時間40分というところ、45分での演奏でした)

井上氏によれば、この埼玉会館の残響の短さ、ヴァイオリニストも「余計なことをしない人」としてベートーヴェンにはぴったりなのだそうです。
ここ数年、ベートーヴェン大好きな私としても、最後のアンコールは、嬉しい選曲でした。井上氏のベートーヴェンへのこだわりが感じられます。

ここでのコンサートには指揮者のプレトークが恒例ですが、その中で、「ベートーヴェンは150年前の人と思っていたら、いつの間にか200年前の人になっちゃった。それだけ年をとったということだが、考えてみると、今100歳の人はたくさんいる。その2倍ならば、そんな昔のことではない。古い曲ではないんだ。」という示唆はとても印象的でした。

「二階席の後ろに広場があるんだけど、鍵がかかっていてでられないんだよ」ともおっしゃってましたが、ここは外部の通路にもなっているので、鍵をかけないとだめなんですよ。

コンサート会場

昨日の演奏会。
都会にいないので平日はちょっとという感じですが、スケジュールの関係でこうなると、出かけるまでは内心ぶつぶつ言いながら落ち着かないのですが、演奏が終わった時には、けろっとして「来て良かった」といつも感動しているのです。
忙しくても生のオーケストラの音を聞く歓びは代えがたいです。
何年か前、同じようにわさわさしながら席について早速コンサート開始。突然聞こえてくる弦楽器の音に、あー。凝り固まった頭の中が細かくマッサージされているような心地よさを感じました。

都心とはいえ繁華街でなければ、コンサートが終わった頃には、店も閉まっていたりでその辺はちょっとさみしいです。
あと、これも今に始まったことではないのですが、クラシックのコンサート会場に若い人がすくないのも大変気になります。
若い人向けに格安なチケットの制度もあるので、ぜひとも若い人にも足を運んで欲しいですね。こんな時代ですから、クラシック音楽がいろいろな形で若い人にも力になると思います。要はその入口の問題なのだと思うのですが。

ミラノ生まれの巨匠ゼッダ指揮、東フィル演奏会

今日の東京フィルハーモニーの定期演奏会。
アルベルト・ゼッダさんの指揮は、とても80才代半ばとは思えない快活・機敏な動きでした。
普段はイタリア・オペラの指揮で活躍するなか、今回はイタリアにちなんだ曲がとりあげられました。
ケルビーニの交響曲など、はじめて聴きましたが、常に先への期待感をいだかせる曲調で気に入りました。

メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」。
こんなに興奮する曲だったっけ? 第4楽章はもうゼッダさんは飛び上がりながらの指揮に、オーケストラも熱が入って、動いてはいけない抑圧された聴衆(私だけ?)は大興奮です。汗びっしょりになっての拍手もしたりないぐらいでした。そこでなんと第4楽章のアンコール。
さすがイタリア・ミラノ。
今日ばかりは、台風・低気圧のどんよりした都会の中で、ここだけは陽光ぎらぎらでした。

川越高校吹奏楽部さんの定期演奏会

本日は川越高校吹奏楽部さんの第50回の定期演奏会でした。
創部50周年、おめでとうございます。

演奏会は冒頭からとてもレベルが高く、さすが川高さんです。特に「鳳凰」(~仁愛鳥譜)は熱気が伝わってきます。
OBの田村文生氏の作曲による「時と鐘」(~KHSWOの音列によるパラフレーズ)は作曲者の曲の解説もあり、スケールの大きな曲となり、とても貴重な機会でした。

クラシック・ステージのあとはエンターテインメント・ステージ、ポピュラー・ステージと続きましたが、皆さんかなり芸達者。盛りだくさんの内容です。
全編つうじて、聴衆の皆さんのウケが非常に良かったことがとても印象深いです。

今年50周年ということは、昔(!)、私が中学の吹奏楽部時代、皆で揃って演奏会に出かけたのは第13~14回の頃になりますね。
たまに川高に進学した先輩が指導に来てくれましたが、なにしろ制服でなくて私服ということからも、とにかく大人に見えてかっこ良かったのを覚えています。

 

川越高校吹奏楽部さんの定期演奏会のお知らせ

埼玉県立川越高校吹奏楽部さんの第五十回定期演奏会が6月3日に開催されます。
皆様どうぞお出かけください。

日時 : 平成24年6月3日 日曜日
会場 : 川越市民会館  川越市郭町1丁目18番地7
開場 : 13:30
開演 : 14:00
入場料 : 400円

演奏曲 : 今年度課題曲・自由曲・五十周年記念委嘱作品 etc

あわせて、今月5月5日に同じく川越市民会館にて創部50周年記念コンサートを盛大に開催されました、埼玉県立川越高校吹奏楽部OB会のホームページをご紹介させて頂きます。

埼玉県立川越高校吹奏楽部OB会   https://sites.google.com/site/kawagoekokoob/

川越市民会館  交通機関

JR川越線・東武東上線 川越駅東口
1・2・4・5番乗り場 一番街下車徒歩5分/
7番乗り場 大手町下車徒歩3分/
西武新宿線 本川越駅5番乗り場 一番街または大手町下車

アルファとオメガ

本日は東京フィルの定期演奏会。
指揮ダン・エッティンガー 歌劇「アルファとオメガ」、コンサートスタイルのオペラで、ヘブライ語の原語上演で字幕付。そして日本初演です。
作曲者はイスラエルの音楽家、39歳のギル・ショハット。

テルアビブの美術館で見たノルウェーの画家ムンクの同名の連作版画作品にインスピレーションを受けて作曲、ストーリーも作品の短い添え書きをヒントに書き下ろしたものだそうです。
現代版のアダムとイヴといえるものですが、ある意味おどろおどろしい悲劇です。どうとらえたらよいのか、とまどうような作品です。
地球上最初の人類であるアルファとオメガ。最初は愛の物語ですが、そのうちに蛇、熊や虎、ロバ、豚が・・ アルファとオメガは死に、島に残るのは半人半獣の子供たち・・!

1幕構成なので途中休憩なしでしたが、音楽が親しみやく、場面の変化に引きこまれて楽しめました。さすがエッティンガーさん。イスラエルのお仲間との上演、熱が入っていました。

埼玉会館のタイル

昨日の埼玉会館の搬入口で待機している車両です。早朝から夕方まで乗務員さんも大変です。
前川國男氏設計の埼玉会館。最近、歩いて脇を通るたびにこの茶色のタイルが目につきます。打ち込みタイルといって、コンクリートの型枠の役目をしながら固定されたもので、貼り付けられたものではないそうです。

今の埼玉会館は2代目なのですね。昭和天皇の御成婚を記念しての建設だったそうですが、現在の建物も大ホールと会議室のある棟と2つになっていますが、初代会館も本館と別館で出来ており、当時景気の良かった蚕糸業の会社が事務所としてこの場所を使用したいとの希望があったことも建設への推進力になったようです。今で言えば民活みたいなものですかね。
事務所がある別館の屋上は、屋上庭園となっていましたから、現在の建物にも通じるものがありますね。

浦和高校吹奏楽部さんの定期演奏会

本日は埼玉県立浦和高等学校 吹奏楽部さんの第44回定期演奏会でした。
いつもは文化センターでしたが、今回は埼玉会館です。
第1部では2曲の協奏曲があり聴き応えありました。「ピアノと吹奏楽のための協奏曲」(ルロイ・アンダーソン作曲)は50年代初めに作曲され、2度演奏されたのみで、その後89年に復活演奏されたという変わった経歴の曲ですが、ピアノのソロが見事でした。ポップス中心の第2部に続き、第3部は昨年の震災後に作曲されたコラールを含む課題曲 行進曲「よろこびへ歩き出せ」、同じく課題曲 吹奏楽のための綺想曲「じゅげむ」、3部構成の「海の男達の歌」。
さすが浦和高校さん。規律正しく見事な演奏です。
アンコールは「ディスコ・キッド」。
この曲はずいぶん長く人気のある曲なのですね。軽快なノリの良い曲で、途中でアドリブ的にソロが入るのが好まれるのでしょう。やはり後半、ユーホニュームの高音はきついですよね。なんとも懐かしいです。何を隠そう、私が中学3年、この埼玉会館のコンクールで演奏した年の課題曲だったのですから!

お知らせ

埼玉県立浦和高校吹奏楽部さんの定期演奏会のお知らせです。

第44回定期演奏会
日時 2012年5月4日(金・祝) 13:00開場、13:30開演
場所 埼玉会館大ホール(浦和駅西口徒歩5分)←昨年度と開催場所が異なります!
曲目
海の男達の歌/W.スミス
トランペット協奏曲/八木澤教司
ピアノ協奏曲/R.アンダーソン

入場料金 無料

埼玉県立浦和高校吹奏楽ブログ

新年度の演奏会

東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会に行きました。
指揮は昨年、ブザンソン国際指揮者コンクール優勝の垣内悠希氏です。両親ともに音楽家でウィーンを拠点に活動中とのこと。コンクールで結果が出なければ指揮はやめようと思っていたともありますから、いったいどんな世界なのかとも思いました。
そういえはピアノやバイオリンのコンクールの模様はよく見ますが。
今日のチャイコフスキー交響曲第5番はもちろん大好きな曲ですが、チャイコフスキーは作曲当初は成功とは考えていなかったとか。そのような人だから第6番ができたのかもしれません。
新年度にふさわしく、若い指揮者を全面バックアップするかの如く、金管が思いっきり鳴らして、弦楽器もコンマスの気迫全開でした。4楽章後半は特にアクセントがはっきりして立体的に聞けました。これだけ聞かせていただけると気分爽快です。
新年度といえば、今日は早速、大学OB団体のお客様から今年度のコンクール・演奏会のスケジュールの見積依頼をいただいたところです。先週末は高校吹奏楽部のお客様からも案内がありました。今年もお客様はやる気満々。私どもも皆様のご活躍のお役に立てるよう頑張ります。