さいたま市の川合運輸株式会社です

舞台Category Archives

加藤みやこダンススペース「笑う土」

京都府立文化芸術会館にて、加藤みやこダンススペース「笑う土」京都・特別公演を鑑賞。

岩手県の岩泉町の安家(あっか)地区でのワークショップから、自然や民話を通じて、パーカショニストの加藤訓子、彫刻家の三輪美奈子とのコラボレーションで生まれた舞台。

巫女、狐、天狗に座敷童子。巨大な根、そして銅鑼をはじめとしたパーカッションの音が響きます。

地面と空気、つまりは天と地。過去と未来。見えるものと見えないもの。それらをつなぐ、ということが表現されているのかも。

冒頭からはじまる、お囃子の懐かしさが、底を流れていきます。

warautsuchi202312

川合運輸の楽器輸送

観世能楽堂

先週は、能を鑑賞。

5月に大宮で薪能を。今回は、観世能楽堂の武田宗典之会。

場所からして深い・・・ギンザシックスの地下。2フロア分なんですね。

舞囃子「鶴亀」、狂言「萩大名」、仕舞「屋島」「船弁慶」。

休憩をはさんで、能「安宅」。

ある程度、馴染みがあるストーリーとは言っても、やはり音声ガイドは、必須。

全体的に感じたのは、昔の人は、やはり価値観が、精神的なものに重きがおかれていたのだろうと。

なので、舞台を観ながら、それぞれが自然に感じ取っていたのだろうと。

川合運輸の楽器輸送

ソングマン

今日は新宿のスペース・ゼロで、トム・プロジェクト プロデュース 「ソングマン ~翔べ!三ツ矢高校・男子コーラス部 ~」の初日を。

顧問と男子コーラス部の部員のお話ですが・・・普通にイメージするそれではない・・・

それぞれの葛藤をストレートに表現していく、のだけれど、そこに行くまでも葛藤が。

実は、座った客席の周囲も、普段より一段と若くて華やかな・・・

だいぶ世代の隔たりを感じながらスタートしたものの、「葛藤」を持ったまま、時間は経つもの。途中からは完全に共感の世界。

エネルギッシュで、実に爽やかさを感じたドラマでした。

東京公演は、3月26日(日)まで

キャスト 多田直人・舞羽美海・カゴシマジロー・桑野晃輔・松村龍之介・佐藤祐吾・佐藤智広・石賀和輝・千葉瑞己 作・演出 なるせゆうせい

twitter.com/TomprojectInfo

songman2-202303

songman202303

川合運輸の楽器輸送

フラメンコ舞踊

先週は、フラメンコ舞踊の公演に。

東京芸術劇場で開催された、グラシアス小林フラメンコ舞踊団公演「CARONTE(カロンテ)~帰宙~」。

以前の公演の、「SWAN LAKE(スワンレイク)」、「TOSCA(トスカ)」に続く、3部作の最終章と。

ギリシア神話なのですが、途中、なぜか、まるで日本神話を思わせるシーンもあったりして、不思議な世界です。

独特なリズム・・・まだ異世界の歌と踊りの世界に浸りました。

caronte2-202211

caronte202211

川合運輸株式会社HP

帰点 -KITEN- in TARO museum

岡本太郎美術館に入ると、どうも様子が・・・

kiten202211

加藤みや子ダンススペースの「帰点 -KITEN- in TARO museum」

kiten2-202211

kiten3-202211

開演前・・だけど、もうパフォーマンスが始まっている・・・

ロビーとエントランスまでは撮影OK。本番はこの奥の展示室から。

あとで聞いたら、エントランスでパフォーマンスしていた人は、今回のワークショップに参加した人によるものとか。

帰点 -KITEN- の公演を観るのは、俳優座劇場と彩の国さいたま芸術劇場につづき、3回目。今回は場所の存在感というのか、中にはいっていく時の導線からしても、胸の高まりを感じる・・・

この美術館が、加藤みやこ氏が、金沢健一氏の作品「音のかけら」に最初に出会った場所だと。

親子がボールを投げて音の対話を遊ぶ様子に、「ダンス」があると感じたことが、この公演につながったのだそうです。

まるで宇宙のお話のようでもあり、当日の小春日和の緑地で繰り広げられた、ほのぼの暖かい家族の世界のようでもあり・・・

川合運輸株式会社HP

エル・スール

俳優座劇場で、トム・プロジェクトのお芝居「エル・スール」の初日に。

最初に観たのが、もう13年前に・・・

今回が再再々演で、私は3回目の観劇で、感激です。

昭和30年代の博多。西鉄ライオンズの勝敗に一喜一憂する、長屋の人たち。自分の世代でも、小さい頃に少し感じたことのある、喧騒のような記憶と重なり、無性に懐かしい世界。

今回は、以前に松金よね子さん演じた、スズエ役を藤吉久美子さんに。御年74歳のたかお鷹さんは、もちろんそのまま少年役・・

とにかく博多弁でエネルギッシュな舞台に、圧倒されてましたが、特に今回は思春期の少年の気持ち、怒りの内心が伝わってきます。

演劇ならではの、直球ど真ん中の勝負球。いつまでも浸っていたい舞台でした。

作演出/東憲司 キャスト たかお鷹・藤吉久美子。森川由樹・斉藤美友季・清水伸・涌澤昊生

elsur202209

川合運輸株式会社HP

時間軸の違う世界

トム・プロジェクトのお芝居「無言のまにまに」を観に、両国のシアターΧ(カイ)へ。

作・演出 ふたくちつよし 出演 斉藤とも子、高橋洋介、原口健太郎、生津徹、中嶋ベン、吉田久美

戦争によって絵の道を断たれた画学生の、絵を展示した、長野県上田市の「無言館」。

その美術館が出来るまでのストーリー。

文字通り、無言で生きた証が、言葉を超えて生き生きと蘇ります。

そして最後の演出としての展開にも、おお、そうくるかあ、と。

観ることが、英霊に対しての供養になるようにも思えました。

mugon202206

川合運輸株式会社HP

加藤みや子ダンススペース 帰点-KITEN-[改訂再演]

彩の国さいたま芸術劇場へ。

2年前の金沢健一氏とのコラボによる上演の再演。劇場が変わり、馬蹄形の客席からでは、またずいぶんと印象が変わるものです。

そして今回は、マリオネットも登場。

普段聴く音楽ではなく、お芝居でもない舞台。どちらかというと、絵画を鑑賞する感じに近い。

叫び声の音の波動、金属の振動からの音の波動、身体の動きからの波動・・・世界はどこかで繋がり、何かにつながっているのを感じます。

標題の帰点は、子供の頃の原風景を描き、それを言葉に出して、匂いや音の記憶を踊ることからスタートしたと。

たとえば、自分だったら、(踊れないけどね)どうなるだろうと、頭をよぎったり。

kiten2022-202203

川合運輸株式会社HP

清々しいのは何故

紀伊国屋ホールへ。トム・プロジェクトのお芝居を観ました。

舞台は昭和24年の休業中の銭湯。

それぞれ失った物、弱みを抱えて集まってしまった五人のドラマ。

ただ生きていくのが精一杯の日常の中で・・・

ああ、目の前で「人間」が生きているなあと・・・

実はめずらしく、今回はキャストばかりに目がいっててタイトルをわすれていた。

終演後、あらためてみたら「にんげん日記」。

作・演出 東憲司。キャストは、小野武彦、高橋長英、村井國夫、大手忍、賀来千香子。

さすがの名優陣、珠玉の舞台でした。

とにかく清々しさを感じたひととき。

kinokuniya202110

川合運輸株式会社HP

帰ってきたカラオケマン

今日は東京芸術劇場シアターウエストへ。

トム・プロジェクトのお芝居、風間杜夫ひとり芝居「帰ってきたカラオケマン」。

11年ぶりに帰ってきました!と始まりましたが、あの伝説的な、5時間以上、本多劇場の椅子に耐えて観た、五部作一挙上演から確かに11年・・・

主人公の牛山明が、だんだん天使にも思えてくる。

俵星玄蕃も聴けたし、大満足で、やっぱりライブ、という舞台でしたが、最後の一曲。

隣の専務が泣いてるんで、お約束にしては、普段と様子が・・・

だから感想は専務におまかせ。

・・・・・・

この環境下で、私達は傷ついているだと。あれこれ、理不尽であっても、言われるがままに、淡々とこなして生きているけれど。

上に立つ人がもっと、気づいてくれればいいけれど、でも、まずは自分自身が、傷ついていることに気づくべきだと。

今日の舞台の最後の歌と、風間さんが挨拶であげた声は、それによりそうメッセージだった。

拍手は、温かく人を包み、芸術は、心の糧になるのだ!!

川合運輸株式会社HP