さいたま市の川合運輸株式会社です

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明日がある、かな

トム・プロジェクトの舞台「明日がある、かな」

舞台は、昭和の東京オリンピック間近。まだのどかな地域であったと思われる北関東の地。

もう半世紀も前・・なのに、話の内容は、現在多くの人が、苦しんでいる、花粉症の始まりの頃。

さて、笑いだけをとるようなストーリーとは無縁のこのような作品を演じる9名の俳優さんの力量に、とにかく圧倒されました。

特に後半に、実に一人一人が光ってくるのです。まるで、自らに発光し、観客を虚像の世界に引きずり込むパワー。

そして斎藤とも子さんの、シンボリックな気高さ・・

音楽にしても、演劇にしても、ライブは、一期一会の素晴らしい瞬間です。

ああ、今回もずっしり思い直球を受けました。

となりの奥さんは、早くも途中からウルウル状態・・・

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風間杜夫ひとり芝居

昨日は、トム・プロジェクトの風間杜夫ひとり芝居を。

タイトルは「ピース」。より一層タイムリーなテーマですね。

平和の対は、戦争ということでしょうが、冒頭から「死」との関わりでストーリーが続きます。

さて、まさしくひとり芝居なので、キャストはただ一人のはずなのに、今回は出演者が大勢だったような、しかも往年の・・(私の年代だとさすがに、少々無理なところも)・・・

今日はなんだか錯覚しているような気分。観客全員、どこかへ連れていかれましたか?

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私はシャーロック

カンバーバッチ主演のシャーロックが再放送中で、今回は全部見てますが、以前に見た回でもストーリーを理解していない。

以前は、かなり適当に見てたのかも(カンバーバッチファンの付き合いで・・)。

で、数年前のドラマですが、どうもテロなど、現在の世界で起こっていることと、だぶる部分があって、現代・・というか現実との境が混同しそうで、そのうち現実の方が追い越すのではないかと・・・。

というわけで、今回はしっかり見てます。

いかんいかん、携帯のパスワードは、違いますよ。

(誰?飲食店から、申込書送り返されたの。「数字以外使えません」だって)

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トム・プロジェクト「挽歌」

日曜日は、池袋の東京芸術劇場シアターイーストにて、演劇を。

東日本大震災が発端となった、危機的な事故によって故郷を追われた人を描く、とても重い題材。

これだけ情報の多い現在でも、この問題を真正面から向き合うことは難しいです。

さて、ここで演劇という芸術の力を、あらためて再認識させられます。

冒頭から、意外なほどの直球に、自然に引き込まれているうちに、ほんの少し、人の痛みに触れられたのかもしれない・・・。

短歌を通じて交流する、不思議な人間関係。

深く悩みながらも、明るく前向きに進む、主役の安田成美さんの雰囲気が、困難な現実に、確かな光を与えています。

これは、まさに、今の私たちへの直球ど真ん中!、お見事なお芝居でした。

作・古川健 演出・日澤雄介 出演・安田成美 高橋長英 ほか

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トム・プロジェクト「静かな海へ」

昨晩は新宿・紀伊国屋ホールで演劇を。

トム・プロジェクト プロデュース 「静かな海へ」

今年は、水俣病が公式に確認されてから60年。

その水俣病を題材にしたお芝居ですが、ドキュメンタリーなどではなく、ある医師をモデルにしたフィクションなのです。

いまだ終わらない、公害の原点ともいえる問題を、あえて一人の人間に焦点をあてて描いた作品で、キャストはもちろんのこと、このお芝居をつくりあげた人たちの「力」に感動します。

「これぞ演劇の力」と、なんども頷く、帰り道でした。

kinokuniya201610

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風間杜夫ひとり芝居「正義の味方」

今日は池袋の「あうるすぽっと」へ。

トムプロジェクトプロデュース 風間杜夫ひとり芝居「正義の味方」。

そういえば、あの5時間を超える一人舞台の時も、歌で始まった。今回はロックで。

95歳の銭湯の名物爺さんが主人公。

学生に、戦争の記憶をさかのぼって語りながらも、最後に自分の正義感の矛盾を、若い学生に指摘されてしまうシーンは少々切ない。

歌に、漫談風の講義、そして番台がいつもまにか高座になって・・

それにしても、風間さんは、とてつもないパワーと引き出しの持ち主なんだろうなあ。

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ナショナル・シアター・ライブ「ハムレット」

今日はBunkamura ル・シネマへ。

ナショナル・シアター・ライブの「ハムレット」。

主演は、あのBBCドラマ・シャーロックのベネディクト・カンバーバッチ。

お客さんも女性が多かったですね。

というか、そもそもカンバーバッチと聞いて、いつも騒ぐ人がいるので、行くことになったのですが。

そうでないと、このところ腰にも来ていて、なかなか3時間半の上映には・・。

でも舞台を、スクリーン上で観るのは、字幕を見るのも楽でした。

シェイクスピアのセリフには、現代においても、全く色褪せない、言葉に血が通っている。それにしてもカンバーバッチが良かった、とは、奥さんの感想ね。

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喜歌劇「こうもり」

大晦日からもう2ヶ月ですか。昨日は東京文化会館に行きました。

小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトで、J.シュトラウスⅡ世:喜歌劇「こうもり」。

指揮は小澤征爾氏と村上寿昭氏の振り分け。

豪華な舞台装置は、メトロポリタン劇場オリジナルのものを使用したようですね。

序曲は誰でも知っている曲で、抜粋で聴く機会も多いですが、舞台で観るのは初めてでした。

序曲の中盤で、もの悲しいメロディから軽妙なリズムに変わるところ。この部分が舞台上でこんな風になっているとは、驚き。おかしくて、ひっくり返りそうです。

刑務所の看守・フロッシュ役が、なんと笹野高史さんというのにも驚きましたが。

アドリブ満載で、ムーンウォークまで。

あちらでは、年末年始の恒例行事だと。なるほど。

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休憩も長く、ゆったりと楽しい時間が流れます。

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ロパートキナ 孤高の白鳥

日曜日は、Bunkamuraル・シネマにて映画「ロパートキナ 孤高の白鳥」(原題・Ulyana Lopatkina: A Russian Star)を観ました。

ロシアのバレリーナ、ウリヤーナ・ロパートキナのドキュメンタリーです。

本人へのインタビューや、関係者の証言などで、単に技術的な面ではなく、内面から光る魅力を描き出しています。

2歳位の時から、母親が働きにでかけ、家では一人に。そこからは自分の世界。好きなレコードをかけ、母親のドレスを着て、自由に踊っていたのだとか。

久しぶりに訪れた、母校のワガノワ・バレエ・アカデミーでは、当時の厳しさを語ってました。

オネーギンを演じたいという話から、プーシキンの描くタチヤーナに触れ、個人だけの幸せではないものを守った女性を理想とする、という言葉が、とても印象に残りました。

ロシア芸術の、ほんの片鱗に触れられたのでしょうか。

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プリンセスマーシャの座

先日観た、ワガノワバレエアカデミーの公演を取り上げたドキュメントがWOWOWで放映されていました。

主役のマーシャをめぐる競争は熾烈、というか過酷ですね。

すでに少女マーシャ役を過去に射止めた、成績優秀なダンサーが、プリンセスマーシャ役も演じるという夢を成し遂げられるか、・・・。

多くの観客が涙を流して感動するような、華やかな舞台の裏では、大勢の人の努力なしでは成り立たないという事を実感しました。

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