さいたま市の川合運輸株式会社です

2012年10月15日Daily Archives

パレットの憂鬱4

パレット輸送といっても、例えば弊社での例だけをあげれば、車両の荷台の上に乗っているときはパレット輸送、でも到着したら別。などという事があるわけです。

それに何やら廃材の処分がついてまわったりと、どうもフォークリフトでの作業による省力化をいくぶん相殺するような負担を輸送業者が行なっているという構図は、ある程度あるのだと思います。

さて、だいぶ以前の話になりますが、ある時、確か海上コンテナの容積などを調べているときに、海外のパレット規格の種類、そしてそもそものパレット輸送の未来などという、そうとう昔に作られた構想を知ったのです。

特に誰の(どの会社の)パレットということを、あえて決めるのではなく、同じ規格のパレットをすべてに適用して輸送を効率化するというもの。
パレットにて荷物を出庫して、トラックに積む。パレットは出ていきますが、入庫の時にパレットが入ってきます。
そのようにパレットひとつひとつの所有は特定せずに、パレットが流通するという形でした。

それを読んではじめて本来のパレット輸送の概念を知り、これは素晴らしい話だなと思ったわけです。

ただ、全体の理想のみで推進できていれば、ずいぶん違った形になったのだとは思いますが、それぞれ企業には自社の製品に合わせたパレットサイズなどがあります。1個の製品にかかる輸送費を極限までに押さえる計算には、共用パレット使用という前提はありません。それに当時はパレット輸送に対応する車両も少なかった事情もあると思います。

というわけで、ある意味当初の理想の形を意識する人も少ないのではと思われる、色とりどりのパレットの現実の話でした。

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